毎日更新旅日記
旅の動機
旅の概要
旅の予定マップ
旅の持ち物
 
表紙へ

 

 

 


更新日時 03/09/10 8:08
本日のデータ
日付
9月 9日
天気
曇時々晴
旅行日数
429日目
体調
良好
本日の移動
 鵡川町〜苫小牧市〜白老町
走行距離
58.8 km   
現在地
北海道白老町
総走行距離
19271.7 km   
宿泊地
桜ヶ丘運動公園
今日の出費
食費
1647 円    
宿泊費
0 円    
観光費
1050 円    
雑費
304 円    
経費詳細

 観光費:苫小牧市博物館・アイヌ民族博物館




人間らしさ

 昨夜も賑やかかったが、今朝も変わらず賑やかく、そして私はどう見ても邪魔者であり変質者でもあるため避けられていることを肌で感じていた。この小さく可愛らしい駅のホーム、目の前の集落には数えるほどの家が疎らに建つだけではあるが、しかし、昨夕は続々と学生たちが電車で帰宅、そして今朝も続々とやっていた。大概がここまで車で送られてやってくるようで、この駅前で「おはよ〜」と元気な声が飛び交うのだが、今朝も昨夕同様、私が休んでいるこの駅舎には誰一人入ってはこないのだ。入ろうとする人もいるが、誰かいるとおもうとすぐに出て行ってしまう。今朝は荷物を全て自転車に片付け、小さなカバンを手にしているだけだったが、やはりこうした地元密着駅だけに不審人物となってしまうのだろう。それがひどく私には辛く苦しかった。

 電源も拝借でき、電車さえ行ってしまえば静かな駅。今朝も4時半からHP作業に奮闘し、そして食事のほうは水も何もないために買っておいたパンだけで済ます。雨は夜のうちに上がり、雲空でこそあったが、それでもあの雨のことを思うと気持ちのいい朝を迎えて駅舎を8時半ごろ出発した。


巨大な北海道石油備蓄所


飛び交う戦闘機

 苫小牧市街を目指し漕ぎ始めるとまず出迎えてくれるのが巨大な石油貯蔵所であり、見上げれば口が開いてしまうほどの高さを誇るタンクが、先が霞むほど幾つも幾つも並び、自転車でそれら貯蔵所を抜けるだけでも一苦労。果てしなく続くタンク郡ということもあるが、それに追い討ちをかけるのがこの向かい風である。あの追い風が懐かしくさえ思うほど、今日一日中この向かい風に悩まされ、時間も予想以上に掛かってしまったが、しかし、風の名所・襟裳周辺で追い風にあたりほんとよかったとも思いながら今は汗水流しながら進まぬ自転車を必死で漕いでいた。

 こうして苫小牧市へと入っていくと北海道の玄関口である千歳空港が近い為にすぐ上空を何機も旅客機が通過していく。仕事で「やってやるぞ!」と気合を入れてこの北海道へやってくる人もいれば、初旅行に胸膨らませてやってきている人もいるだろう。そんなたくさんの夢を乗せているんだろうなと、いつの間にか広がる青空に、ぽつんと浮ぶ飛行機を見上げながら見送っていくと、今度は「ゴー!!」っと言う物凄い音が急接近!なんだなんだと振り返れば戦闘機である。それが何機も轟音と共に飛び去っていく、あの人たちはどんな事を思いながら飛んでいるのだろうか・・・ 見下ろす日本、さらには世界をどう見ているのだろうか、そんなことを考えながら市街へと入っていった。

 この市街で最初に立寄ったのが吉野家。久しぶりに見るオレンジの看板に惹かれ誘い込まれるように入店。久々の味を堪能して、お腹も満たして向った先は”苫小牧博物館”。そして”苫小牧市科学センター”だ。前者では苫小牧の自然はもちろん、歴史も豊富で遠くは八王子千人同心から近年は人工港の開発、そして紙の町、工業の町へと成長の過程、そんな歴史を見れば見るほど、苫小牧市を自転車で走るのが面白くなる。やっぱり紙の町だぁ〜など納得させられたり等、町の歴史・姿を肌で実感させてくれるからだ。そして後者でも見所は多く、いろんな面白科学体験や、そしして何より気持ちを高ぶらせてくれたのがミール展示館。あの旧ソ連の宇宙ステーション”ミール”と実験モジュール”クバント”の予備機がここに展示公開されているのだ。宇宙のロマンに触れ、もちろん歴史にも触れ、そしてアポロ計画の全貌もビデオで紹介されていたりと、ここでは魅せられ時間を忘れて入り浸れていた。

 八王子千人同心:この苫小牧では今も親しみ持って語りつながれていることを物語るように公園では立派な像が建てられ、また博物館内では大きなコーナーを設け説明されていた。時は1800年、北方からジワジワと圧力掛かるロシアからの防備と、開拓の為に同心を集め、約50人でこの苫小牧市周辺の地に踏み入れ移住してきたそうだ。だが、寒冷な気候と、不毛の湿原に開墾は困難を極め、多くの犠牲者を出し、数年にして断念しこの地を去らざるえなくなった。そんなこの地で最初の開拓者がこうして今も称えられていた。

 ミール:1986年2月に旧ソ連が打ち上げた世界初の長期滞在型の宇宙ステーションでミール本体に6個のドッキングポートを持つことにより巨大な宇宙構造物を作ることに成功し無重力環境での様々な実験を行なうことに大きな成功を収めてきた。だが設計寿命の5年を遥かに越えた15年の運用で老朽化し2001年3月23日、南太平洋の海域に落下しその使命を終えた。


苫小牧市博物館


八王子千人同心の像


旧ソ連製・ミール


ミール船内


ミールのトレーニング室


あれ?こんなに足が・・・



アイヌ民族博物館


アイヌの復元住居がいっぱい

 ちょっと長居をしすぎてしまった。このあと白老町も観光しようと思っているだけに慌てて苫小牧市を抜けるのだが、しかし、途中、これまた久しぶりの大きなショッピングセンターを見つけて生活雑貨や食料品を補充、さらに時間を費やしてしまい、白老市街に入った時にはすでに16時近くになろうとしていた。ちなみに白老と言えばアイヌだろう。この白老のアイヌ資料の豊富さについては北海道旅行中、たくさんの人から聞いてきただけに今回楽しみにしていたのだが、しかし、すでにこの時間、もっとゆっくり見ていきたいところだが、明日にまわせば間違いなく予定が1日遅れてしまう。その1日1日が貴重なだけに、今回、迷いながらも入館することにした。

 まず迎えてくれたのは巨大なアイヌの立像、その奥はテーマパークの様に復元住宅がズラリと並び、そしてアイヌ衣装をまとった係員らしき人が行き来し、その雰囲気をさらに盛り上げ、胸高ぶらせてくれたのだが、だが、実際に見てみるとその復元施設自体はそれほど大規模なものではなく見所も少ない。その中に建つ民族博物館の内容自体も今まで何箇所も資料館を見てきただけに真新しいものはなく、こんなものかと拍子抜けしてしまいそうであったが、しかし、最後はちゃんと飾ってくれた。それは復元されたチセという家でアイヌの子孫の方が、実際にその昔の様子などを語ってくれたことであり、またさらにはムックリという口琴の神秘的な音色を聞かせてくれたり、最後にはピカリの唄、熊の霊送りの踊りを多人数で実演してくれたりもした。それらがどれも力強く、資料では何度もその様子を見てきたが、実際に見てみるとは大違いで、その神々への祈りに対する、ひとつひとつの動作が、自分にはとても人らしい姿に見えた。常におびえ、それを沈め、祈る為に行なう儀式や祭り、今も多く残るが、それらを見て触れたりすることにより、他では得られないたくさんの元気・力をもらい、時には感動し涙さえ浮かべる。誰のためにするわけでもなく、強いて言えば神に祈る為だろう、そのために、団結し一丸となって行なうその姿に人間らしさを感じたのかもしれない。


アイヌの儀式


アイヌの人たち


熊さんいっぱい♪

 17時。さて、今日の寝床は?ちなみにこの施設周辺は自然公園となっていてキャンプ場も併設されている。そこを狙ったのだが、なんと最近、熊が出没し危険な為に全て閉鎖されてしまっていると言う。それも詳しく聞けば昨日、一昨日の話というではないか!これには驚きながらも、しかし、驚く前に先に寝床場所で困ってしまった。もうすでに辺りは暗くなり始めているために、慌ててとりあえずスーパーで買い物を済ませ、近くの運動公園へと行ってみた。あまり落ちつかなそうなところではあるが、そこでなんとか寝れそうな場所を見つけることができた。ここなら雨も凌げそうだ。そう、明日はまた雨予報・・・ それもまた、先日と同様に朝から晩までの昼間の時間で、その雨予報にもう今日から頭を悩ましていた。予報よ外れよ!と願いながら21時頃就寝した。

※この日記の写真をクリックすると拡大写真が表示されます。

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 :

パン・カップラーメン

 ・昼食 : パン×2・吉野家
 ・夕食 :

ごはん・男爵芋野菜コロッケ×2・味噌汁

<< 前の日へ

since2001-4